──君と私は運命だった。 十九歳の夏、あの木陰で、段ボールに隣り合って座ったあの日、白い四日月と黒い蝶が重なったあの瞬間に、総てが決まったんだと私は思っている。 きっと君は信じない。呆れたように笑って、そして、なんて言うだろう。カイロスの悪戯…
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